初代アンギラス。7千万年前から1億5千年前の中生代白亜紀地質時代に生息していた草食恐竜アンキロサウルスの生き残りが水爆実験の影響で突然変異を起こして現代に蘇って誕生した。体内の各部に脳が分散しているため、動きが極めて敏捷である。約10倍にも体長が巨大化しており、食性も肉食に変化している。性格は非常に凶暴で、他の生物に対しては激しい闘争本能を抱き、徹底的に相手を憎悪する。戦闘時には、2本足で立ち上がることもある。頭を回して相手を威嚇する。
後頭部には7本の角があり、中央の角が長い。顔は本作品のゴジラと同様に般若顔で、口の先端にあるキバは、短い歯がビッシリと並んでいる。ゴジラと同様に手足の指は4本で、ヒザをつかずに、足の裏を付けて歩く。細かいウロコが全身にあり、ゴジラ以上に長大な尻尾の先には、他の部分よりもトゲが密生している。
岩戸島でゴジラとの初戦を経てゴジラを追い、大阪の火災に反応して上陸する。大阪城の周辺で激しい格闘戦を繰り広げた末、ゴジラに喉を噛み切られて致命傷を負い、白熱光で焼かれて死亡する。その際、「断末魔の叫びが超音波となり、大阪城に細かくひびが入る」というカットが挿入されている。
二代目アンギラス。凶暴な初代とは対照的に、温厚で献身的な性質。顔立ちはやや温和になり、眼は黒目がちの明確で大きなものとなり、後頭部の角は7本から6本に変更され[、甲羅も小ぶりとなり、前腕部や尻尾の先にもトゲがあり、背中のトゲは前向きのカーブを描いており、中央の2列のみが後ろ向きになっている。歩行速度も速くなっている模様[47]。2本足で立つことはない。
怪獣ランドの平地に棲む怪獣として登場し、序盤はキラアク星人にコントロールされ、ゴジラに助力して伊豆にてキラアク要塞を攻撃する防衛隊の戦車隊を攻撃する。その制御から解放された後、富士山麓での対キングギドラ戦では、先陣を切ってキングギドラに突進して右首に噛みつく。キングギドラに飛び上がられても噛みついたまま離さず、空中から落とされたあとも右首を集中攻撃する。落下した際の衝撃でキラアク星人の基地が露見し、のちのゴジラの攻撃につながる。