邪悪なる暗黒破壊神と呼ばれ、冥王ダークザギやダークサイドノアという異名も持つ全身黒色の禍々しき姿の巨人で、ウルトラマンノアに相似するボディの体色は、漆黒と赤いラインが走っており、ノア・イージスがなく、胸にはノアと同様のY字形のエナジーコアが存在する。ノアの究極技ノア・ザ・ファイナルによってノアとともに次元の彼方へと姿を消した。設定上は不死身とされる。
その正体は20年前に地球にやって来たM80さそり座球状星団の異星人「来訪者」が、スペースビーストを駆逐するために造り上げた対ビースト用最終兵器人造巨人ウルティノイド・ザギで、かつて母星をビーストから救った光の巨人(ウルトラマンノア)を模して造られており、そのためウルトラマンノアと似た姿になっている。
他の生物を取り込む(捕食する)ことで進化するスペースビーストに対抗するため、自己進化プログラムを組み込まれている。しかしその結果歪んだ自我に目覚め、「光の巨人の模造品」と自覚するようになり、それを越えようと倒すべきビーストを逆に進化・増殖させてしまい、自らがビーストを支配する頂点となって暴走していった。
その脅威に対応出来なくなった来訪者たちは、最後の手段としてザギを自分たちの母星ごと爆破、その結果起こった超新星爆発が地球でのビースト発生の発端となる。後に地球へ飛来し、復活の時を待ち続けた。
クロムチェスターδの攻撃も全く受け付けず、ジュネッス、ジュネッスブルーをも遙かに凌駕して寄せ付けない超戦闘能力を有するものの、ネクサスの真の姿であるノアの前に敗れさり、宇宙の藻屑と化した。
『ウルトラマンネクサス』での登場
作中における事件のすべての元凶。
Episode.34ラストと、最終回となるEpisode.37に登場し、これにより『ネクサス』と『ノア』の世界観も共通であることが明示され、初登場時はネクサスの遺跡を破壊。吉良沢優は来訪者たちが感じた恐怖とイメージに表れた荒れ狂う黒い巨人の姿にアンノウンハンドの正体を見る。
18年前に少年時のクラスA超能力者の海本隼人は、「ザギが飛来、復活することで地球が滅ぶ」という来訪者の警告を受け取るが、その場に居合わせた来訪者研究スタッフの科学者・山岡一はザギへの恐怖と絶望を抱き、それを好機としたザギはアメリカ・コロラド州の山中にて、ザギを恐れる山岡に憑依し、彼の体と意識を乗っ取ることに成功。直後、同じ研究スタッフだった西条波を殺害。当時8歳だった波の娘・凪の心にビーストへの深い憎しみを植えつけるが、それは凪がウルトラマンネクサスの光を受け取る18年後のその日のためにザギが予期して打った布石であった。